筋膜をリリースすることはできない

 

筋膜は剥がれない。筋膜をリリースすることはできない。

そんな意見が最新の医学の研究者達から声が上がっています。

 

 

では筋膜リリースとは何だったのか? 

 

 

答えは「ファッシャ」という言葉の中にありました。

このページは現在の筋膜についての解説とファッシャの世界の可能性について解説していきます。

 

 

ファッシャが分かれば、具体的に何を考えてどう対処すれば良いかが分かるようになります。

このページは、未知であり無限大の可能性の詰まったファッシャの世界へご案内致します。

 

 

筋膜とは何か?

 

まずは、筋膜について解説します。

 

筋膜という言葉が認知されてから、ずいぶんと時間が経ちましたが

筋膜というのは、筋肉を包む洋服のような膜のことです。

 

結論からいえば、筋膜は筋肉に対して剥がれることはありません。

 

これは、人体解剖の世界で多く実証され始めています。

力を込めて無理矢理に押し込んでも剥がすことも現実的ではないです。

 

筋膜に対して無理矢理に何かを押し込んで圧迫を続けても、

押し込んだ場所が炎症(挫滅)を起こして、さらなる癒着を発生させる原因になります。

 

楽になったとしても、ストレッチが加わっただけなので効果は数分で消失します。

 

 

ファッシャの正体

 

じゃあ、「筋膜リリース意味ないじゃん」という考えると思いますが、

問題は「どこをリリースするか」が最も大切です。

 

 

答えはファッシャです。

 

 

本来ファッシャというのは広い意味で定義として使われています。

具体的には、筋膜も含まれた軟部組織の意味で多くの膜もファッシャの定義に入ります。

 

他にも、神経膜、血管膜、腹膜、骨膜、皮膚、脂肪体など様々な組織がファッシャに含まれます。

 

 

ファッシャのどこを狙ってリリースする?

 

あらゆる軟部組織を含む意味を持ったファッシャですが、どこを狙えば良いのでしょうか?

 

 

結論から言えば、「疎結合組織」というポイントになります。

 

 

この疎結合組織は組織同士を繋ぐ役割をします。

しかし、炎症や圧迫、循環不順などのストレスが集中すると癒着という現象が起こります。

 

すると繋ぐ役割だった疎結合組織は、接着剤のような役割となり滑走しなくなってしまいます。

 

 

ここを剥がす手段が、リリースと呼ばれる技術となります。

 

 

その為には、蜘蛛の巣のような疎結合組織の繊維の1本を切るような強さが必要です。

押しつぶすような強い手技では、ストレッチの効果しかありません。数分で戻ります。

 

 

リリースの手段(人の手 VS 注射 VS 器具)

 

ファッシャのリリースに重要なポイントは深さと接触面積です。

この2つの要素を精密に探っていき、押しつぶさずに正確にリリースする必要があります。

 

つまり、ストレッチではなく本当の意味で剥がす為には、力ではなく正確性と緻密性が重要です。

したがって、その必要な「深さと接触面積」を考えた時に、

 

 

結論としては「人の手と注射」であれば、疎結合組織を狙ってリリースすることが出来ます。

 

 

ここで言う注射とは、ハイドロリリースという手法です。

この方法はエコーで観察しながら生理食塩水を疎結合組織に対して注入する方法です。

 

人の手も正確に触診を行い、リリースの原理原則を理解している施術者であれば、

ハイドロリリースに十分に引けを取らない技術まで昇華することができると思います。

 

また、手技を用いたリリースで十分に組織を剥がすことが出来る卓越した技術があれば、

一度の治療セッションでも、より多くの癒着した場所を剥がすことが可能となるので、

注射以外の選択肢を検討している方にとっても、十分有効な選択肢となり得ます。

 

  

また、最後の器具を用いた筋膜リリース用のツールでは

疎結合組織までピンポイントで届かない(または面積が大きすぎる)為に、

現時点のツールでは自分の知る範囲では、剥がすことが出来ないという結論に至ります。

 

リリースに必要な接触面積は直径1㎜以下です。注射器か人の手以外には難しいのが現状です。

結論:筋膜は正しい手順を踏めばリリースすることが出来る

 

 

・筋肉に対してではなく、疎性結合組織に対してであれば筋膜は滑走状態を取り戻す。

 

・器具やストレッチ、マッサージでは筋膜は剥がすことは出来ない。